著書の紹介

 

新版 ビジネス著作権法〈侵害論編〉 (出版社: 中央経済社)

下記に紹介する「ビジネス著作権法」(平成18年・産経新聞出版)の改訂版である。下記解説書は、著作権ビジネスに携わる方々から、著作権ビジネスの視点から著作権法の解説を具体的に行うものとして好評価を得ることができた。ただ初版の出版後約8年間が経過し、その間、著作権ビジネスにおけるビジネススキームが新たな発展を遂げるとともに、そこで噴出する多くの問題点に関し活発な議論もなされ、その中でも「著作物性」、「侵害論」、「権利の救済手段」に関しては先例として極めて重要な価値を有する数多くの判決が出されために、光栄なことに上記解説書に関して強い改訂要請をいただくことになった。本書は、これに応え、まずは「著作物性」、「侵害論」、「権利の救済手段」の部分にスポットをあてて著した改訂版である。

 

ビジネス著作権法 (出版社: 産経新聞出版)

「最大の関心事 実務面で回答」

私は、弁護士を稼業とするものではあるが、その専門が著作権法というわけではない。それでも著作権法という法律は、私の学問的興味を何かと刺激してくれる。著作権法は芸術を扱うものであるが故に、文化の香り高き法律である。他方でこの法律は、産業や技術を扱うものであって、ITとか技術革新とかいった時代の最先端にある分野への関心も刺激してくれる。そんな理由で、私は、著作権法に魅せられてしまった。

ただ、著作権法を学ぶにあたって、もとよりこの法律に限ったことではないけれど、その教科書や解説書が、その法理論を実際の著作権ビジネスと有機的に関連させながら解説しておらず、また、そこでの重点的解説部分が、著作権ビジネスにおいて理解が必要な部分と相当に乖離していることも多い。特に、「著作物性」とか「侵害の成否」に関する解説が抽象的で、何がどこまで保護され、どこまでが模倣であるのかといった著作権ビジネスに携わる人々の最大の関心事への回答がないのである。また、ビジネス実務では著作権と同様に重要である著作隣接権に関する記載がおざなりであって、それがビジネス実務に携わる人々の要求を満たさない理由になっている。

そこで、そのような問題意識のもと、私自身全く薄学の身であることは承知の上で、著作権ビジネスにおいて必要な部分にスポットライトをあてた実務家ならではの解説書を提供しよういう大胆な試みが本書である。口角沫を飛ばしての交渉を得意業務とする私が、似合わないことに挑戦してしまったために大いに疲労困憊したが,生涯の最初で最後の事業と思い奮闘し,何とか完成させることができた。大胆な試みの成果については、読者のご意見、ご批判を待って判断されることになる。


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